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相続税申告をする税理士の選び方をご存知ですか?そもそも。それほど頻繁に相続が起こることはないので、知り合いがお世話になった税理士を紹介してもらうなどの方法を取る方も少なくありません。

しかし、やはり自分に合った税理士をできれば選びたいもの。今回は、相続申告をしてもらう税理士の選び方について詳しくご紹介します。さっそくみていきましょう。

方法1:税理士のスキルで選ぶ

まず一つ目の方法が、税理士をスキルで選ぶ方法です。税理士の中には、相続専門の税理士がいます。相続専門の税理士は、相続税の意外な落とし穴や、よくあるケースにも精通しており、専門性の高いアドバイスをもらうことができます。

相続専門の税理士を選ぶ

相続専門の税理士の場合、相続に関する最新情報や、法律の変化などにも精通しています。相続専門ではなく町の税理士の場合、行っている主な業務は、基本的に町の税理士が行っている業務は、その町の中小企業の決算がほとんどです。

確定申告のお手伝いなどをメインの仕事として、相続に関する業務にはあまり携わっていないことも珍しくありません。また、常に相続税の最新情報に精通しているとは限りません。

相続税法は、昨今の日本における財政難にともない、かなり頻繁に改訂される法律のひとつです。そのため、改定された相続税法の知識のない税理士に依頼すると、節税面で損をしてしまったり申告書類に誤りが出てしまう可能性があります。

その反面、相続専門の税理士は、相続に関してしっかりと知識を持っており、相続に関する最新情報にも精通しています。相続に強い税理士や信頼できる税理士の知り合いがいない場合、相続専門の税理士に依頼するのが賢明でしょう。

質問サイトで答えてくれた税理士を選ぶ

おすすめは相続専門の税理士に頼むことですが、どうしても相続専門の税理士がみつからないなどの場合は、相続に関して税理士に質問してみて決めるのも良いでしょう。

特に今はインターネットが非常に進んでいるので、「税理士どっとこむ」など税理士に気軽に質問できる専門サイトが開設されています。無料で質問できるサイトも少なくないので、相続に関して困ったことや分からないことを税理士に質問してみましょう。税理士本人から回答がつくはずです。

ただし、ひとつ注意点としては人気のある税理士などはほとんど回答していなかったり登録していないことです。質問サイトに登録している税理士は、主に仕事を獲得したいと考えている税理士や新人税理士が多いです。

経験が浅い税理士や知識の少ない税理士から返答が返ってくることも珍しくないので、それを踏まえて利用しましょう。

そこで親身になって回答してくれた税理士がいた場合、依頼してみるのもひとつの方法です。その場合、その税理士のキャリアや経歴などのプロフィール情報もしっかりとチェックし、信頼できる税理士か・知識のある税理士かを確認してから依頼するようにしましょう。

おまけ:事務員が対応する税理士事務所には要注意

多くの税理士事務所では、事務員を雇用しています。通常であれば税理士が記帳作業などを行いますが、ときどき税理士が記帳を行わずに事務員が行っている税理士事務所があります。

税に関してのアドバイスを無資格の事務員が行うことは、正確には税理士法違反です。しかし、法律のグレーゾーンの部分を利用して、事務員さんが対応している事務所があるので注意しましょう。

事務員ではなく、資格を持った税理士本人がしっかりと対応している税理士事務所を選ぶようにしましょう。

税理士への相続の質問

方法2:税理士の人柄や自宅近くで選ぶ

人柄で税理士を選ぶ

最善の方法とは言えませんが、相続に関する知識の有無に関わらず、税理士の人柄で選ぶのも手段のひとつです。特に相続の申告や分配は時間がかかるだけでなく精神的にも辛く感じることも少なくありません。また、何より信頼できる人に依頼したい業務といえます。

当然ですが、税理士にもいろいろな人がいます。話が得意な人もいれば、数字と向き合ってるのが好きで税理士の資格を取得したという人もいます。また、コミュニケーションが苦手で集団行動ができず、サラリーマン勤めができないので税理士として独立したという人もいます。

できるだけ話しやすい人を選ぶと良いでしょう。初回30分の相談料が無料の税理士事務所も少なくありません。ただし税理士を人柄で選ぶ場合も、相続に関して最低限の知識と一定以上の申告経験がある範囲内で選ぶことをおすすめします。

自宅の近くで選ぶのも選択肢のひとつ

自宅近くの税理士を検討してみるのも方法のひとつです。税理士は、各地区の税理士会に所属しています。登録している税理士の中から、相続申告を依頼する税理士を選んでみましょう。

また、税理士は税務署の近所や、最寄りの駅前などに事務所を構えている場合が多いです。自宅の最寄り駅の税理士事務所にアポを取り、話を聞いてもらっても良いでしょう。

相続向け税理士の選び方

相続申告の税理士を選ぶポイント

さて、相続申告の税理士を選ぶ方法が分かったところで、税理士を選ぶ際にぜひ覚えておいて欲しいポイントを一つご紹介します。

ホームページで料金を記載している税理士事務所を選ぶ

これは相続申告に限ったことではありませんが、税理士を選ぶポイントとして、明朗会計を行っている税理士事務所を選ぶことをおすすめします。ホームページ内に、相談料や顧問料をしっかり記載している税理士事務所を選びましょう。

明朗会計はとても大切です。特に相続の場合、顧問料金が相続財産に比例していることも珍しくありません。

顧問料が記載されていない税理士に依頼した際、想定していた料金よりも破格に高く請求されてトラブルになるというケースもあります。金銭的なトラブルを回避するためにも、明朗会計を行っている税理士事務所に依頼すると良いでしょう。

相場をしっかりと調べ、信頼できる税理士に依頼し想定できるトラブルを事前回避することも、相続申告をスムーズに行うためのポイントですよ。

相続税、しっかりした税理士を選ぼう

以上、相続税申告の税理士の選び方・選ぶポイントをみていきました。相続税申告は、決められた期限内に正確に正しく申告をする必要があります。

できれば相続専門の税理士に依頼すると安心ですが、あなたに合った税理士をしっかりとみつけ、スムーズに申告を進めることができるようにしましょう。

また、明朗会計を行っている税理士事務所に依頼をし、金銭トラブルを回避することも大切なポイントですよ。